トランプ氏の関税政策 ビットコイン強気派にとって最大のリスクに＝アナリストが警鐘
2025-06-05 16:45:00
米国のトランプ大統領による関税政策の迷走が続く中、今後2カ月間でビットコインに強気なポジションを取る投資家にとって、これが最大のリスクとなっていると仮想通貨アナリストが警告している。
トランプ氏の関税政策がビットコイン市場に与えるリスク：強気相場への懸念
元大統領ドナルド・トランプ氏による関税政策が、ビットコイン（BTC）の強気相場にとって最大のリスクとなっていると、仮想通貨アナリストが警鐘を鳴らしています。トランプ氏が再び政権を握った場合、保護主義的な政策がグローバルな経済に不確実性をもたらし、ビットコイン市場にも大きな影響を与える可能性があるとされています。
トランプ氏の関税政策と市場の不確実性
仮想通貨分析企業Swyftxのリードアナリストであるパブ・フンダル氏は、トランプ氏の関税政策を巡る不確実性が、ビットコインを含む「リスクオン市場全体に影を落とす」可能性があるとの指摘です。関税の影響に関する「ハードデータ」が明らかになるまで、米国当局が金融緩和を見送る可能性があり、これが経済成長の鈍化につながるリスクがあります。
過去にも、トランプ氏が関税問題に言及した際、ビットコインは10万ドルを割り込み、3ヶ月以上にわたって不安定な推移が続いた歴史があります。
このことは、トランプ氏の発言や政策が、市場センチメントに直接的な影響を与えることを示しているのです。もし同様の展開が再び起これば、ビットコインは再び10万ドルの水準を下回る可能性もあると警告されています。
転換点となりうる好材料の可能性
しかし、関税を巡る脅しが終息すれば、状況は一変する可能性も示唆されています。アナリストによると、もし不確実性が解消されれば、ビットコインは6月に12万ドルへ向かう道筋が整う可能性があるでしょう。
また、ビットコイン市場にとって強気材料となる別の要因も指摘されています。もし米国の雇用統計が市場の予想を下回る内容となれば、FRB（連邦準備制度理事会）が利下げに踏み切るとの観測が高まります。これにより、リスク資産への投資が活発化し、ビットコインの価格上昇は可能です。トランプ氏の政策リスクという逆風がある一方で、経済指標の動向が追い風となる可能性も秘めています。
まとめ：トランプ氏の動向とビットコインの行方
トランプ氏の関税政策は、ビットコインの短期的な価格変動にとって無視できないリスク要因です。保護主義的な政策は、グローバル経済の不確実性を高め、ビットコインの価格を下押しする可能性があります。
しかし、市場には金融政策の動向など、トランプ氏の政策リスクを相殺するような好材料も存在します。ビットコインの今後を予測する上では、トランプ氏の政治的発言や政策動向を注視するとともに、経済指標や金融政策といったマクロな要因を総合的に判断する必要があるでしょう。
コメント