ブラックロックが米SECと協議、仮想通貨ETFのステーキングとオプション取引について

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ブラックロックが米SECと協議、仮想ETFのステーキングとオプション取引について

2025/05/10 07:05

SECとの会話重ねる世界最大の資産運用会社ブラックロックは5月9日、米証券取引委員会(SEC)の仮想通貨タスクフォースと会談し、仮想通貨資産の規制問題への対応アプローチについて協議した。会談ではステーキング機能を持つETF商品の実現可能性や、仮想通貨ETFのオプション取引に関する流動性基準などが議題となった。会談にはブラックロックのデジタル資産部門責任者ロバート・ミチニック氏も参加。同氏は3月、現物イーサリアム(ETH)ETFにステーキング機能を追加する可能性について「複雑な課題がある」としながらも、実現…

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ブラックロック、SECと会談:イーサリアム現物ETFとステーキングの行方

世界最大の資産運用会社ブラックロックが、米証券取引委員会(SEC)の仮想通貨タスクフォースと会談し、イーサリアム(ETH)現物ETFに関する重要な協議を行ったことが明らかになりました。この会談は、仮想通貨市場、特にイーサリアムの未来を左右する可能性を秘めており、多くの投資家がその動向を注視しています。


協議の中心は「ステーキング」機能の有無

今回の会談で最も重要な議題となったのが、イーサリアム現物ETFに「ステーキング機能」を含めるかどうかです。イーサリアムはプルーフ・オブ・ステーク(PoS)を採用しており、保有者はステーキングによって報酬を得ることができます。この機能をETFに組み込むことで、投資家はイーサリアムの価格上昇だけでなく、ステーキング報酬も期待できるようになります。

しかし、SECステーキングを「証券性」の判断材料の一つと見なしているため、その扱いには慎重な姿勢を示しています。ブラックロックのデジタル資産部門責任者ロバート・ミチニック氏も、ステーキング機能の追加は「複雑な課題がある」と認めつつも、「実現すれば大きなステップとなる」との見解を以前に示していました。


新SEC議長アトキンス氏の影響と市場の期待

この協議は、新任のSEC議長ポール・アトキンス氏の就任後に行われたという点も重要です。アトキンス氏は、前任者の厳格な規制方針から転換し、仮想通貨業界からの「大きなベネフィット」を期待する姿勢を見せています。この方針転換が、イーサリアムETFの承認、特にステーキング機能の扱いに柔軟性をもたらすのではないかと市場では期待が高まっています。

会談では、イーサリアム現物ETFのオプション取引に関する流動性基準についても議論が交わされました。すでにブラックロックのETFオプション取引はSECに承認されており、今回の協議は今後の承認基準を定める上で重要な意見交換の場となったようです。


まとめ:イーサリアム市場の未来を左右するブラックロックとSECの動向

今回のブラックロックSECの会談は、単なる事務的な手続きではありません。それは、世界最大の資産運用会社と、仮想通貨市場の番人が、イーサリアムという革新的な資産を伝統的な金融システムにどう統合していくか、という未来に向けた対話です。

イーサリアム現物ETFの承認が実現すれば、ブラックロックを通じて膨大な資金が市場に流入し、イーサリアムの価格は大きく上昇する可能性があります。特に、ステーキング機能が許可されれば、その魅力はさらに高まるでしょう。今後のブラックロックSECの動向は、イーサリアム市場、ひいては仮想通貨市場全体の未来を占う上で、極めて重要な要素となるでしょう。

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