
仮想通貨市場の「画期的な転換点」 米国での新法成立と資金シフトでイーサリアムが勝者に=ビットワイズ
2025-07-24 13:47:54
イーサリアム(ETH)は先週の仮想通貨市場で最も強い値動きを示し、ビットワイズのアナリストはこれを「画期的な瞬間」と位置づけた。
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ビットワイズのアナリストによると、イーサリアムは、米国における新たな仮想通貨関連法案の成立と市場の資本シフトにより、「仮想通貨市場の画期的な転換点」の勝者として台頭しています。この背景には、以下の複数の要因が挙げられます。
まず、米国議会でGENIUS法案とCLARITY法案が可決され、ステーブルコイン規制が明確化されたことで、機関投資家が安心して市場に参入できる環境が整いました。ステーブルコイン時価総額の50%以上、トークン化資産価値の55%をイーサリアムがホストしているため、この法整備はイーサリアムに大きな利益をもたらすと見られています。
次に、この規制の明確化を受けて、機関投資家の間でイーサリアムへの強い需要が生まれています。ビット・デジタル、BTCS、ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ、シャープリンクといった企業は、ビットコインを売却したり、イーサリアムの保有量を大幅に増やしたりするなど、イーサリアムを企業準備資産として積極的に組み込む動きを見せています。
さらに、機関資本の流入、ステーキングによる利回り、そして今後ローンチされるステーキング上場投資信託(ETF)によって、イーサリアムはビットコインと同様の「価値の保存手段」へと近づいていると指摘されています。特に、2025年第3四半期末までにローンチが予測されているイーサリアムのステーキングETFは、年率3〜4%のステーキング利回りを加えることで、年間で200億〜300億ドルもの追加資金流入を生む可能性を秘めています。この予測は、多数の組織がイーサリアムをステーキングしているという事実にも裏付けられています。
これらの要因から、ビットワイズのアナリストは、イーサリアムが仮想通貨市場における資本シフトの最大の勝者であると結論付けています。
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