「どの銘柄を選べばいいのだろう?」
「いつ買って、どう管理すればいいのか」
そんな悩みを感じていませんか。
本記事では、これから値上がりする可能性が高い仮想通貨を見極めるための判断ポイントについて、仮想通貨歴10年の筆者が解説します。
さらに、注目のアルトコイン3選に加え、初心者でも迷わず始められる購入・管理のステップや副収入につなげる運用術までわかりやすく紹介します。
読み終えるころには、自分に合った仮想通貨投資を始められる自信がきっと持てるはずです。
目次
これから値上がりする仮想通貨を見極めるための重要ポイント
これから値上がりする仮想通貨を見極めるには、複数の観点から客観的な判断が不可欠です。話題性だけではなく、信頼性や将来性・開発状況・ボラティリティ(価格変動率)を整理して選べば、リスクを抑えた賢い投資につながります。
特に初心者の方には、大きな失敗を避けるため、仮想通貨を選ぶ上での明確な基準を持つことが重要です。ここでは、具体的な見極め方を4つのポイントに絞って解説します。
本記事では、正式名称である「暗号資産」を、より親しみやすい名称として「仮想通貨」と表記しています。
市場の信頼度は時価総額と流動性で決まる
仮想通貨の信頼性を見極めるうえで、時価総額と流動性は非常に重要な指標です。
時価総額が大きいということは、それだけ多くの人がその通貨に投資しているという証拠です。また、流動性が高ければ売買がスムーズに行えるため、価格の急変時にも対応しやすくなります。
たとえば、ビットコインやイーサリアムのような通貨は、この2つの指標が安定して高水準です。
まずは、時価総額と流動性についてのデータを確認してから判断するようにしましょう。
プロジェクトの実用性と将来性を評価する
仮想通貨の価値は、単に価格の上昇だけでなく、そのプロジェクト自体が世の中に必要とされるかどうかで決まります。
実際に使われている場面があるか、社会課題を解決する仕組みかなど実用面での確認が大切です。
たとえば、スマートコントラクトが使えるイーサリアムや、ゲーム内アイテムの取引に使われるエンジンコインなどは、具体的な用途があることで注目されています。
ただの投機目的で終わらないプロジェクトかを見極めましょう。
開発状況や運営体制の継続性はあるか
仮想通貨の多くは、開発チームやコミュニティによって支えられます。そのため、定期的なアップデートがされているか、透明性のある情報発信がされているかが重要です。
公式サイトやGitHub(ソースコード管理のサイト)で更新状況を確認しましょう。また、開発メンバーの実績や出資企業の信頼性にも注目しておくと安心です。開発が止まっている仮想通貨は、いずれ市場から消えるリスクもあります。
価格変動の大きさから投資スタイルを選ぶ
仮想通貨は価格の変動が激しいため、自分の投資スタイルに合うかどうかを見極めることが重要です。例えば、短期での利益を狙うなら、ある程度のボラティリティの許容度が必要です。
一方、安定した資産運用を求めるなら、比較的変動の少ない通貨を選ぶ方が向いています。具体的には、ビットコインのように安定性のある通貨と、ソラナやアバランチのように価格が動きやすい通貨とでは戦略が異なります。
自分の許容リスクに応じた選択を心がけましょう。
2025年に注目される値上がり期待の仮想通貨銘柄
2025年は仮想通貨市場の大きな転換点になることは確実です。特に注目されているのは、すでに実績のあるビットコインと、技術革新によって市場に新たな可能性をもたらしているイーサリアムほか新興銘柄です。
ビットコインやイーサリアムなどの定番はもちろん、独自の技術で話題を集めるアルトコインにも資金が流れています。
以下では、投資家から再び注目を集めている3つの銘柄を詳しく紹介します。
王道のビットコインに再評価
ビットコインは2024年4月に半減期を迎え、供給量が減少することにより価格上昇が期待されました。過去の半減期でも、その後1年以内に大きく値上がりした実績があります。
さらに、アメリカでビットコイン現物ETFの承認が進んでおり、機関投資家の資金流入も見込まれて2025年6月上旬で105,000USドルです。
実際に、2024年末から2025年初頭にかけて、数多くの投資会社がビットコイン購入を表明しています。こうした背景から、王道のビットコインがデジタルゴールドとして再び安定資産として脚光を浴びているのです。
日本経済新聞:ビットコイン「資産」に変貌発行量に上限、金と競合
アップグレードを重ねるイーサリアム
イーサリアムはスマートコントラクト機能を持つプラットフォームとして、今も多くのプロジェクトの土台となっています。2022年にはPoS(プルーフ・オブ・ステーク)への移行が完了し、電力消費が大幅に削減されました。
さらに「ペクトラ(Pectra)」アップグレードは2025年5月に実施されましたが、現在イーサリアムのコア開発者たちは次なる主要なアップグレード「フサカ(Fusaka)」に焦点を移しています。
今後のイーサリアムの基盤強化に向けた重要なステップです。
Datawallet:Ethereum Fusaka Upgrade & EIPs Explained
仮想通貨で副収入を生み出す運用テクニック
仮想通貨は「値上がり益」だけが収益ではありません。保有しているだけで報酬を得られる仕組みや、無料でトークンをもらえる制度など、知っておくだけでチャンスが広がる方法がいくつかあります。
仕組みや制度をうまく活用しながら、毎月の副収入につなげたり、将来の資産形成に役立てたりできます。ここでは特に初心者でも始めやすい、ステーキングとエアドロップという2つの運用方法をご紹介しましょう。
ステーキングで安定した報酬を得る
ステーキングとは、特定の仮想通貨をブロックチェーンのネットワークに預けて、報酬を得る仕組みです。これは銀行の定期預金のようなイメージで、保有している通貨を「動かさずに預ける」ことで、その見返りとして利息のような報酬を受け取れます。
たとえばイーサリアム(ETH)やカルダノ(ADA)などが代表的なステーキング対象通貨です。報酬率は銘柄や期間によって異なりますが、年利3%〜10%程度が目安です。ステーキングは価格変動の影響を受けにくく、安定収入を得やすい点がメリットです。
国内の銀行の定期預金と比較しても、その金利は非常に魅力的です。残念ながらBTCは対象にはなりません。
但し、注意点として、ステーキング報酬はそれぞれの通貨自体で支払われます。そのため、通貨価格が下がると、受け取った報酬を円やドルに換算した金額も連動して減少します。
コインチェック:ステーキングとは?報酬・利益を得られる仕組みや利率(利回り)一覧、メリット・デメリットを徹底解説!
エアドロップ活用でトークンを無料で獲得する
エアドロップとは、新しい仮想通貨プロジェクトの認知度向上を目的に、既存ユーザーに無料でトークンを配布する施策です。
対象となる条件はさまざまで、「特定の通貨を保有している」「SNSでフォローしている」「アンケートに答える」など簡単なものも多く、初心者でも挑戦しやすいです。
注意事項は、トークンを受け取るウォレットは、トークンに適合したウォレットでなければなりません。
過去には、エアドロップで配布されたユニスワップ(UNI)やアービトラム(ARB)のトークンが後に高騰し、数万円から数十万円相当の利益を得た人がいます。
手間が少なく、運が良ければ大きな利益を得られるエアドロップは、見逃せないチャンスと言えるでしょう。
CoinDesk:無料で暗号資産がもらえる「エアドロップ」とは?受け取り方法や条件、メリット・デメリットを解説
初心者でも迷わない仮想通貨購入と管理の手順
仮想通貨を始めたいけれど、購入や管理の手順がよく分からず不安という方は大勢おいでです。実際には、次のポイントさえ押さえておけば、初心者でも安全にスタートできます。
この3つを順番に見ていきましょう。
仮想通貨交換での「取引所」と「販売所」との違いとは
販売所は、操作がシンプルで直感的に利用でき、取引がすぐに成立するため、投資経験が少ない人でも安心して利用できます。
複雑な注文方法や板情報の確認が不要で、提示された価格ですぐ売買できる点が初心者にとって大きなメリットです。
一方、取引所はコスト面では有利ですが、注文方法や取引画面がやや複雑で、中・上級者向けです。
したがって、「まずは簡単に仮想通貨を売買したい」という初心者には、販売所の利用が適しています。
筆者の経験上、購入量は一度に大量に交換するより時期を見ながら少量ずつ交換しましょう。
信頼できる取引所選びと口座開設の流れを知る
仮想通貨を買うには、まず取引所で口座を開設する必要があります。国内であれば、必ず金融庁に登録された取引所を選びましょう。
本人確認書類の提出や、メールアドレス・電話番号の登録が一般的な流れになります。以下のポイントを意識しましょう。
特に初めは、取引がシンプルでサポートが手厚い取引所を選ぶとスムーズです。本人確認が完了すれば、すぐに入金して購入できます。
Coincheck:暗号資産(仮想通貨)の取引所で初心者におすすめは?
購入から保管までの基本ステップを理解する
口座を開設したら、次は仮想通貨を購入するステップです。まず銀行口座から取引所へ日本円を入金します。その後、購入したい通貨(例:BTCやETH)を選んで、数量を入力し、購入ボタンを押すだけで完了です。
購入後の通貨はそのまま取引所のホットウォレットに置いておくのではなく、できれば個人のウォレットに移して保管するのが安全です。取引所はハッキングのリスクがあるため、長期保有を考えている場合は注意が必要です。
ただし、個人のウォレットを使いこなすにはそれなりの知識が必要になります。送金先の設定の仕方など少額送金で試しながら、その仕組みを徐々に憶えていきましょう。
ウォレットの種類と安全な資産管理方法を知る
仮想通貨を安全に保管するには、ウォレットの活用が欠かせません。
ウォレットには主に以下の2種類があります。
オフライン環境で秘密鍵を保管する専用機器であるハードウェアウォレットは、ネットワークから隔離された状態で取引署名が可能です。これらは一般的にコールドウォレットと呼ばれます。
最初は利便性の高いホットウォレットから始め、資産が増えてきたらコールドウォレットへの移行を検討するのが現実的です。
また、コールドウォレットへの移行時には、表示される復元フレーズ(シードフレーズ)も印刷などして厳重に保管しておきましょう。セキュリティ対策は、資産を守るための第一歩です。
Coinchek:コールドウォレットとは?対応済の取引所やホットウォレットとの違いを紹介
仮想通貨投資におけるリスクへの具体的な備え
仮想通貨は大きな利益を狙える反面、リスクも少なくありません。価格変動、詐欺被害、ハッキングといった問題に対処するためには、事前に各々対策を講じることが不可欠です。
資産を守りながら投資を続けるために、リスクに応じた行動の習慣化が必要です。
ここでは特に押さえておきたい3つの備え方について解説します。
急落時の対応と損切りルールを事前に決める
仮想通貨は値動きが大きいため、株式と同様に急落時の対処法を決めておくと冷静に対応できます。あらかじめ「この価格まで下がったら売る」という損切りラインを決めておくことが基本です。
下がりきったと思う段階から「さらに下がったら買い戻す」こともありです。
損切りの判断が遅れると、取り返しがつかない損失につながります。たとえば、ビットコインを500万円で購入した場合、「10%下がったら売却する」といったルールを作っておくと感情に左右されません。
また、次のようなルールを決めると有効です。
自分の資金状況に合ったルールを設定しておきましょう。
詐欺やハッキングから資産を守る
仮想通貨を狙った詐欺やハッキングの被害は年々増えています。被害に遭わないためには、信頼性の高い取引所を使うこと、そしてウォレットの慎重な管理が重要です。
たとえば、LINEやX(旧Twitter)で「簡単に稼げる」と誘導される投稿などには近寄らないことです。また、パスワードを他のサービスと共有したり、三段階認証を設定していないとリスクが非常に高まります。
安全に資産を守るために、以下の点を確認しましょう。
自分の行動次第でリスクをかなり減らせます。
リスク分散に有効なポートフォリオを組む
1つの仮想通貨だけに投資すると、その銘柄が暴落したときに大きな損失につながります。そこで効果的なのが、複数の通貨に分けて投資する「分散投資」です。
たとえば、ビットコイン、イーサリアム、USDTなどのステーブルコインに資金を分散させることで、価格変動リスクを軽減できます。
以下は一例です。
このように、銘柄や性質ごとにリスクを分散することで、投資全体の安全性が高まります。将来にわたって資産を守るためにも、分散の意識が大切です。
ビットバンク:仮想通貨取引のリスクにはどんな種類がある?過去事例や対策方法を紹介
仮想通貨で理想のライフスタイルに近づくために
仮想通貨投資は、単なるお金儲けにとどまらず、将来の自由な暮らしやキャリアの充実にもつながります。
特に継続的な学びや人との出会いが、あなたの人生をより豊かにしてくれるでしょう。正しく取り組めば、資産形成だけでなく、自己成長や人脈構築の面でも大きなメリットになります。
継続的な投資が必要
仮想通貨で成果を出すには、一時的な投資ではなく「習慣化」が重要です。
価格の変動に一喜一憂せず、月ごとに一定額を積み立てる方法が効果的とされています。
たとえば、月5万円を1年間継続すれば、相場の波を平準化できるドルコスト平均法の恩恵を受けられます。
また、下落局面でも慌てず継続できるよう、無理のない金額設定も重要です。
中長期で成長が見込める銘柄に、コツコツと投資を続ける姿勢が成功につながります。
技術を理解して新たな人脈との交流
仮想通貨やブロックチェーンに関する基本的な知識を深めることで、投資判断の精度が上がります。たとえば、スマートコントラクトやDeFiの仕組みを理解すれば、リスクの見極めも可能です。
さらに、勉強会やコミュニティに参加すれば、同じ志を持つ仲間との出会いが生まれます。実際に各地域でたびたび仮想通貨イベントが開かれており、SNSを含めて最新情報をキャッチする場としても有効です。
知識を共有し合うことで、孤独な投資ではなく、刺激のある学びの連鎖が生まれます。
まとめ|これから値上がりする仮想通貨で資産形成を始めよう
これから値上がりする仮想通貨を見極めるには、プロジェクトの将来性や信頼性をしっかりチェックすることが欠かせません。
短期の利益だけでなく、ステーキングやエアドロップを活用すれば安定した副収入も狙えます。
購入から保管方法までの流れを把握しておけば、仮想通貨初心者でも安心して取引を始められるでしょう。
少額から始めて継続することが、将来の資産形成への近道になります。
まずは自分に合った投資スタイルを見つけて、その一歩を踏み出しましょう。